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2008年01月08日

コジマさんの話

日曜日、事務所のオーナーさんに、北浜アリーで開催される餅つき大会のお餅&ぜんざい券をもらったので、息子と友達を連れて参加した。

そこには、勝手に心の故郷と決めている「豊島」の人達が来ていて「豊島いちご」を売っていた。

豊島の人達が北浜で出店している経緯を聞いて、また考えてしまった。

サンポートで島(島以外もあったかどうかは不明)の物産展をしたときに、豊島だけには声がかからなかったんだそうだ。これを知った豊島の人達が、一生懸命作っている自慢のイチゴを参加させてもらえないかと、主催者に掛け合ったところ、「豊島という名前がついていると売れないので、名前を小豆島いちごに変えてくれるのなら参加してもいい」という主旨の答えが返ってきたんだそうだ。

かねてより豊島と交流のあった餅つき大会主催者の一人Gさん(親分肌の企業経営者)はそれを聞いて怒りに怒った。そして「豊島いちごは豊島いちごや。名前を変える必要なんかない。むしろ豊島をブランドにするべきや!」と、10箱を購入。Gさんの子分である事務所のオーナーIさんも10箱購入し、近々に開催された連歌会のプレゼントにした。

以後、GさんやIさんが手がけるイベントの多くで、豊島の人達がいちごを売るようになったそうで、今回もその一つだったらしい。

10箱も買えないマロンさんは1箱(4P入り)だけを買い求めた後、イチゴブースの脇で、ニコニコしながら葛でカゴを編んでいる年配の男性を見つけた。そう!!!!この方こそ、12月初頭の豊島ツアーでにルビー商会関係の方達と豊島ツアーに渡った時ルビー商会関係の若者たちのハートをぎゅっと掴んだ噂のコジマさんだった。

それを聞くや、既に子どもやぜんざいのことはそっちのけで、コジマさんのところに駆け寄り、座り込んで挨拶をした。「豊島が好きでたまらないんです」とわけのわからない告白のようなことも言っていた。

コジマさんはあやしい主婦マロンに最初はちょっと引きぎみに、次第に心を開いてくださって(?)、次のような話をしてくれた。

正月早々、奈落の底から這い上がれないような日々を過ごしていた(実は悲劇のヒロインのつもりになっていた)自分の心の薄汚れた場所を、ジャブジャブと洗い流してもらったような、素敵な素敵なお話だったので、書き留めたついでに発信します。



以下は、コジマさんの話***********


「★産廃住民運動における豊島は必ずしも一枚岩ではありませんでした。住民運動に反対派の人達もいました。しかし、私はそれで良かったと思っています。誰もが絶望的な戦いだと思った豊島住民運動が長い歳月を経て勝利したのはなぜかと考えるときに、反対派の人達がいてくれたからだと気がつくのです。例えば、自動車は高速道路を100キロで走ることもありますが、激突したら必ず死ぬようなそんな速度でなぜみんな平気で走れるのでしょうか? 勇気やアクセルがあるからではありません。自動車にはブレーキがあるから、安心してスピードが出せるのです。住民運動も同じです。ちゃんとブレーキになる人達がいなければ我々は安心して急進することはできなかったと、振り返ったときに、思うのです。

★私が思うに、中坊さんは、我々のためにハードルの高さを決めてくれる人だったんです。我々が問題を抱える度に、「まずはこのハードルを飛び越えなさい」と中坊さんはおっしゃる。我々にはそれがとてつもない高さに見えるけど、「中坊さんについて行きます」と一旦約束したから、わしらは死に物狂いで走って、そして飛び越える。ホッとするのもつかの間、今度は「次は、このハードルを飛び越えろ」とおっしゃり、わしらは一瞬途方にくれるのだけれども、また死に物狂いで走り、飛び越える。

そうしてあの最終合意の日を迎えることができたと思っています。

そして、誰よりも誰よりも孤独だったのは、ハードルの高さを決める中坊さんだったんだと、振り返れば気がつくのです。

★我々を最終合意まで戦わせてくれた最大の原動力は、島の子ども達でした。

小学校で住民大会があったときに、児童の代表が発表をしたんだそうだ。「僕たちが生まれたときから、豊島はゴミの島でした。ゴミの島じゃない豊島が見てみたいです」。どうしてそんなことを児童代表に発表させたのかを校長先生が説明した。

豊島小学校の6年生が福岡ドームに修学旅行に行った時のこと、テレビの取材があって、子ども達はみんな嬉しくて笑顔でカメラに向かってピースをしていた。近くでそれを見ていた人が「豊島小学校6年生」と書かれたものを見て「豊島ってどこ?」と聞いた。そしたら横にいたおばさんが「ほら、あのゴミの島だよ」と答えた。そして子ども達に向かって「あなたたちは、ゴミの島から来たの?ゴミ上を歩いて学校に通っているの?」と聞いたそうだ。

その途端にカメラからピースのサインと笑顔は消えていた。そして6年生はそのことを学校に帰って泣きながら先生に話したんだそうだ。

その話を聞いて、顔を上げられる者は会場には一人もおらなかった。子どもたちのために、わしらは命をかけて、島を綺麗にするんやと、このとき、はじめて皆の心が一つになったんだと思う。
自分らのためだけだったら、あんなしんどいことは勘弁してもらうところでしたわ。

★日本列島を人間の体だとしたら、頭は東京かもしれぬ、胃袋は大阪かもしれぬ。そして、豊島は足の裏かもしれぬ。頭が元気でも足の裏に癌ができたら、その人間は健康といえるだろうか。夕張の行政破綻を他人事のように思って過ごしているが、夕張だって日本の体の一部だ。そこも大切にしないと、体は健康とはいえないのではないだろうか。。と過疎の島から思うのです。

★産廃問題の場合、加害者と被害者は同一人物だったりします。豊島の場合は、加害者は行政、行政のトップは首長である県知事ですが、県知事は県民の代表であることを考えると、加害者も被害者も同じ県民である、と、そう、自分が悪いんだったんだと、気がつくのです。」


*************************************************************



豊島はとんでもなく古くて由緒正しい、ヤンゴトナキ島です。。なぜなら古事記に書かれている天孫降臨の最初のところは、この島が舞台の一つだったんだもの(ご興味ある方は古事記の「豊玉姫」のところをご参照ください)。

昨年9月に偶然にもシブ大のコーディネイターを担当して初上陸した豊島。

高速艇を降りたところでこの島の化身のような老紳士(=砂川さん)に出会って、私は一瞬で豊島の虜になってしまった。

豊島ではなくこの老紳士の深く優しく明晰なお人柄にただ惚れ込んだだけなのかもしれない、と思っていたが、日曜日、コジマさんの話を聞いて、また涙が溢れてしまったことから、やはり私は豊島そのものに、なんだかわからないものすご〜い吸引力で惹きつけられているんだと、わかりました。


本当に、素敵な人がいるところ、豊島。
3月10日に豊島でCLAのサロンコンサートが(多分)開催されるので、、一緒にいきませんか?
これについては詳細が決定次第、こちらでご案内しますねスマイル


それまでに、南京をなんとかしなければ。。

写真は、コジマさんにもらった葛で作ってみた、葛の泡立て棒(泡は多分立ちません)

コジマさんの話




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Posted by マロンアルファー at 17:13│Comments(7)豊島
この記事へのコメント
徹夜仕事が続いてまして 頭が爆発しそうになったので
散歩にでましたときIさまに お目にかかかりました。
ええ、おっちゃんやんなぁ。
Posted by るいまま at 2008年01月08日 18:51
あしたさぬきのロケットスタートと同時に
ままのロケットスタートを心待ちにしておるものの一人です。

ゆーても無駄やとは思いつつ。。。。。。

無理せんといてください
Posted by マロン at 2008年01月08日 20:10
Iさん、ほんまにほんまに、いい人です。
Posted by マロン at 2008年01月08日 20:19
僕もすっかり豊島から遠ざかってしまって、でも頭の奥底にはいつも引っかかってます。
豊島応援団の一人でいたいと思っています。
Posted by donguriblackdonguriblack at 2008年01月09日 06:10
ブラックが豊島と関わっていたこと、知りませんでした。

なんだかすごく心強い気持ちになりました。

次回のツアーは火曜日にしましょうか♪
Posted by マロンアルファーマロンアルファー at 2008年01月09日 14:10
児島さんのギャグはどうでしたか?(笑)
砂川さん、児島さん以外にもたくさんの魅力ある人が豊島には居ますよ。

そうそう、私の親方もイベントに参加していたのですが、マロンさんのお話も聞きましたよ。

また、豊島をよろしくお願いします~。
Posted by Joh at 2008年01月14日 14:53
Johさま
お返事が遅くなりました〜
児島さん、、そういえば何かギャグをおっしゃっていましたが、、
Johさんの親方さんって、、どの方だったのかな?
3月10日はみくに園でコンサートになりました。
私も行きますので、是非来てください♪
Posted by マロンアルファーマロンアルファー at 2008年01月18日 16:04
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